『コロナとワクチンの全貌』感想

こんにちは、公論サポーター九州支部のリョービンと申します。

 

小林先生と井上先生の『コロナとワクチンの全貌』を読みました。双方の主張がうまくまとめられていて、初めて読む人はもちろん、双方の著作を読んだことがある方にとっても頭の中を整理できる良書であると思いました。

 

私の職場ではほとんどの方々がワクチン接種を終えていますが、インフルエンザワクチン等とは全く異なった副反応が出るというのはもう共通の認識事項となっています。副反応にはかなり個人差があるようで、特に何もなく終えた人もいれば、接種後2日ほど寝込んでいて、インフルエンザの時よりもきつかったと言った方もいます。

幸い、私の周囲ではワクチン接種で重篤な症状が出た方はいませんが、恐ろしいのはなぜ副反応にこれほどの個人差があるのか不明で、したがってワクチン接種をしないと自分にどんな反応が起こるかわからないということであろうと感じます。

最近、若者の方が心筋炎のリスクが高いとの報道がなされていましたが、若者には弱毒のコロナでそのワクチンでは若者の方がリスクが高いというのは本末転倒です。井上先生が本書で「今、世界中で第四相臨床試験として人体実験をしている状況です」と述べておられることは非常に傾聴に値すると思います。

 

かつて、自称専門家やメディアは海外の事例を引っ張り出してきてコロナの恐ろしさを煽りにあおり、「日本も欧米の対策に倣うべし!」と無責任に喚き散らしていましたが、現在、海外でワクチン接種にも関わらず軒並みコロナの陽性者が増加していことは一切無視しています。確かに、陽性者数と比べ死者数はそこまで増加していないのも事実ですが、変異株が単に弱毒化している可能性もあり、ワクチンで死者数を抑えられているとまでは断定できないと思います。

日本で陽性者が急減した理由はワクチンのおかげなどと主張していますが、彼らは急減した理由がわからないからそう言っているだけでしょう。本来であれば、ワクチン以外の要因があるのでは?と考えるのが科学であり、本書ではその理由に答えています。

第一、緊急事態宣言やマスク着用と関係なしにコロナ陽性者が増減しているのはデータを見れば明らかです。今までのコロナの対策は有効だったのか?という検証もせずに、ひたすら自分たちに都合がいい情報だけを集めてストーリーを作っているのは非常に愚かな行為であると思います。

 

「人は信じたいものしか信じない」というのは人間の性であり、ある意味、やむをえないことかもしれません。しかし、デカルトも言っているように、真実を追求する上では、何事も「それは本当なのか?正しいのか?」と疑うことから始まります。

少なくとも、日本の政策や世論に影響を与えるような方々は自分に酔うのをやめ、批判的な視点を持って現状を分析し、真実を見出いしてほしいなあと思います。本書はその大きな手助けになると思います。